HP移行のお知らせ
授乳期の生活で改めて必要性を考えさせられる柔らかい床〜子育てに必須な住宅設備・子育て便利グッズやアイデア3
2010.09.11 Saturday
子育ての際に有効なアイテム。
そんな住宅設備を挙げればきりがありませんが、その中でとても有効だったり、失敗談やこうすべきだったといったアイデアを建築家の実体験を元にレポートいたします。
まず、なんといってもキッチンの住宅設備。
食器洗乾燥機は子育て・共働き家族には欠かせないアイテム。
離乳食を作る調理器具や食器などを高温殺菌出来るのでとても重宝します。
手洗いでは利用できるお湯の温度に限界があるので、キチンと殺菌できるのか?不安になる方も多いと思いますが、食洗機であればその心配はありません。
洗剤が心配な方には、重曹を利用出来る食器洗い乾燥機もあります。
重曹は炭酸水素ナトリウムの事で、調理にも利用される人体にも無害な優しい洗剤。
乳児や幼児の食器洗いも心配がありません。
※ただし、高温洗浄に対応しない食器もありますのでご注意下さい。
---
また、ガスオーブンも新築当時はそれほど頻繁に利用しませんでしたが、妊娠期にとても重宝していました。
1.外出が余り出来ない為、お菓子作りが楽しい事。
2.子供の体調を気遣ってお菓子の材料も気にす事る為、自分で作るようになった事。
3.出来たては美味しい!
以上の理由から、妊娠中は特に使っておりました。
子供がもう少し大きくなったら、一緒にお菓子造りをするなど、これからの楽しみも増えそうです。
話は変わりますが、床の素材もやはり子育てと相性がいい悪いがあるのです。
我家の床材は土間部分が玄昌石、フローリングはチークの無垢フローリングとしています。
どちらも堅い素材で、子育てには適さない材料です。
もちろん、それはおりこみ済みでみでしたが、赤ちゃんをあやす為に抱っこするようになると座って抱っこするわけにもいかないので(止まって抱っこすると嫌がるのです)、部屋中ぐるぐる歩き回る事になります。
始めは素足で抱っこしながら歩いていたんですけど、さすがに長時間抱っこが続くと膝にこたえてきます。
しかも、床材が堅いだけでなく、剛床といってその下地も強固な工法を取っているので素足で歩き回ると余計こたえるのです。
クッション性のあるスリッパを履いたり、部分的にコルクマットを敷いたりして対応すればそれほど不便を感じませんが、始めからやわらかい床材を使う事の方が子育て対応と言えるかもしれません。
杉材や松材のような針葉樹の無垢フローリングを使うことで足ざわりの良い、クッション性のある床とすることが出来ます。
しかし、柔らかい床材は逆に傷が付きやすいというデメリットがあります。
物をぶつけたり、落したり、赤ちゃんにボロボロにされてしまうかもしれない弱点があるという事忘れてはいけません・・・
ちなみに、剛床とは床下地に分厚い合板を敷き、床の合成を高めることで、地震による揺れを床伝いに周辺の壁に伝達をして耐震強度を高める工法です。(耐震性を高めた家の多くはこの剛床を採用しています。)
従来の根太敷きの床組みでは根太がクッションの役割を果し、いくらか足への衝撃を吸収してくれたのですが、この工法はかなり硬く感じられる為、足への負担が以前より大きくなっていると感じています。
コレは、実際自分で住んで実感する事で、世間では余りその問題はとりだたされていませんが、子育て期の家造りにおいては少し配慮が必要かもしれませんね。
もちろん、老後の住まいでも注意したいところです。
毎日歩く床の事。
下地とフローリング材、そしてカーペットやスリッパの事も考えて家造りをする事が重要ですね。