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子育ての時に必要になる住宅設備アイテム1〜低温度出湯タイプ給湯器
2010.07.14 Wednesday
自分自身が子育てをするようになって始めて気づくこと。
やはりいろいろとあるものです。
建築家として日々勉強はしているつもりですが、実際に家を建て勉強できる事も多いのです。
そこで、今回は私が採用した住宅設備の中での不満点といいますか、失敗点?を紹介したいと思います。
それは、給湯器のお湯の温度。
これまで、給湯器の性能は各社違いはあるけれども、どこも一様でさほど違いがないと思っていたんですね。
給湯の能力を示す20号や24号といった号表記。
フルオートやオートといった追い焚き機能に関する違い。
エコジョーズ等の高効率給湯機か否か?
設置方法や配管経路の適合性は?
また、配管を掃除する仕組み等の高機能型など、機種を選ぶ要点は把握しているつもりだったんですね。
そこで、私が採用したのが上記のリンナイの給湯器だったんです。
理由は簡潔。
その当時発売されている給湯器の中では給湯リモコンが一番格好がよかったから。
メーカーをリンナイ(Rinnai)に絞った上で、二箇所でお湯を使っても問題のない24号のエコジョーズタイプの給湯器を選んでいたんですね。
しかしです・・・
赤ちゃんを湯船で一緒に入れるようになって最近不具合が出てきたのです。
それは、夏場に差し掛かり、お風呂の追い焚き給湯を使って湯船にお湯を溜めるのですが、設定温度の下限である温度37度ではちょっと赤ちゃんには熱いんですよね。
給湯器の温度を37度以下に設定しようにも出来ない仕様となっているんです。
今まで全く気にしなかった給湯器の下限温度。
メーカーに確認しましたが、リンナイでは37度より低く設定できないとの話でした。
メーカーの技術スタッフの方もすぐに設定温度が解らず解答にしばらく時間が掛かったわけですが・・・
カタログにも細かい表記がないのです。
だから、気づかないのも無理がないといったらいい訳ですが・・・
自分が使う事によって初めて気が付くことが出来たのです。
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さて、他メーカーはどうかというと、
ハーマン(HARMAN)は低温度出湯温度モードがあり32度の給湯が可能。
ノーリツ(NORITZ)も33度からの出湯が可能との事。
メーカーによって下限温度の設定が違うんですね。
この3〜4度の温度差が大きいのです。
因みに、夏場のお風呂は37度であると大人でも少し熱いと感じるくらい。
決して不快な温度ではありませんが、低温のお風呂に入りたい方は子供の事を抜きにこれらのメーカーを選択するのが得策かと思います。
ぬるま湯のお風呂にゆっくりと浸かりたいひとには給湯器の低温度出湯モードが必需品です。
※H.22.07調べ(ハーマンはカタログ値、ノーリツに問い合わせした値)
※採用前にメーカーに再度お問い合わせ下さい。
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さて、低温度出モードのない給湯器の場合、ぬるま湯のお風呂に入りたい時にどうしたら良いか?
それは単純。足し水をすればいいんですね。
足し水ボタンワンプッシュで約10リットルの水が出て約1度湯温を下げる事が出来るわけです。(メーカーカタログより)
その為、お湯はりの水位をワンランク下げてお風呂を沸かし、入る前にワンプッシュ、ツープッシュして調整する事で問題なくぬるま湯に浸かる事が出来ます。
ですから、大きな問題ではないのですがデザインを優先しない方はこの機能に注目したい所ですね。
ただ、わざわざ高い温度で炊いたお風呂に水を足すのってなんだかしっくりこないんですよね。。。
意外と知られいない低温度出湯モード。
給湯器選びの一つの指標にしてみてください。